遺伝子検査はどのくらいの信憑性がある?大手3つを比較して、信頼性を高めるための取り組みを確認


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廃油です。

遺伝子検査って知ってますか?自分の遺伝子の特徴から、病気のリスクや自分自身の性質などを知ることのできるサービスのことです。

遺伝子検査をやってみたいと持っている人の中には、信用できるのか不安だと思う人は少なからずいると思います。

どうせ遺伝子検査をするなら、医療機関ほどの確実性はないとしてもある程度の信頼性はあってほしいですよね。

この記事では、遺伝子検査の大手3つが、自社の遺伝子検査の信頼性をどのように高めているのかを比較して説明していきます

この記事を読めば、遺伝子検査サービスがどのように信頼性を高めているのか、自分自身が納得できるほどの信憑性があるのかがわかるはずです。

遺伝子検査には信憑性がないという記事

グーグルで『遺伝子検査 信憑性』と検索するとこちらの記事が一番上に表示されると思います。

news.yahoo.co.jp

この記事で筆者は、『MYCODE』と『HealthData Lab』の2つの遺伝子検査を実験しています。

その結果、2つの遺伝子検査で結果に差異があるため、遺伝子検査は信頼できないという結論に至っています。

これだけ見るとたしかに遺伝子検査の信憑性はかなり怪しいものに思えます。

しかし、この記事にはいくつか問題があると個人的には思いました。具体的にどの部分が微妙かというと

  • 2つの検査結果が異なるからといって両方共信憑性がないとは言えない(片方の結果がおかしいのかもしれない)
  • 実際、『HealthData Lab』の方はサービスを終了している
  • この記事は2016年のものであり、研究はさらに進んでいる

この3つです。3つ目については記事の中でも述べられていて、筆者は遺伝子検査を頭ごなしに否定しているわけではないということもわかります。

※本記事の主張は現時点(2016年11月)のものです。学問の進歩は日進月歩であり、近い将来にはまた状況は変わってくるかもしれません。

とはいえ必ずしも信憑性があるとは言えないのも事実。そこで、遺伝子検査サービスのなかでも有名な3つのサービスが、自社の遺伝子検査の信憑性についてどのように証明しているのかを見てみましょう。

遺伝子検査サービスごとの信憑性

MYCODE

まずは、記事中でも使用されている『MYCODE』から。

遺伝子検査の結果遺伝子にどのような特徴があるのかを示すために、遺伝子検査サービスでは科学論文の結果が利用されます。

MYCODEでは、数ある信用できる論文の中から、日本人を研究したものを最優先の論文として選んでいます
MYCODE

また、論文の信用度も点数化しており、定められた点数以上の論文のみを遺伝子検査に使用しています。

遺伝子検査を行うのは東京大学医科学研究所とDeNAライフサイエンスの共同研究チームです。

文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構の「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」における東京大学医科学研究所とDeNAライフサイエンスの共同研究として、遺伝子情報をさまざまな疾病のリスク予測、体質の解析に利用できるロジックを作成するチームを結成しました。生命系のPh.Dを持つ専任研究員8名と東大医科学研究所の教員陣2名の総勢10名体制で、世界の先端研究を分析しています。
このチームが研究論文の分析を行い、毎週の定例ミーティングを通じ、最終的に予測に用いる科学的根拠を選定しました。

医学の専門家ではない人間が行っているということはなく、むしろ信頼できる研究機関で行われているということがわかると思います。

遺伝子検査サービス「MYCODE」

ジーンライフ

ジーンライフ』は、国内シェア70%と、国内最大の規模を誇る遺伝子検査サービスです。

ジーンライフの遺伝子検査は医科学専門の研究チームで行われているわけではなく、遺伝学や栄養学の専門家が中心となって論文に基づいた検査を行っています。

こう聞くとMYCODEよりも信憑性が劣るように感じますが、ジーンライフでは個人向けの遺伝子検査のみならず医療機関向けのサービスも提供しており、また、国内シェア70%というデータ量の多さもあります。

世界最多360項目を解析できる遺伝子検査キット [ GeneLife Genesis ]

ジーンクエスト

ジーンクエスト』の遺伝子解析はすべて、CSPro認証とCAP認定という遺伝子解析の認証を取得した拠点で行われています

また、使用される論文も統計の方法や結果の有用性、どの地域の人を中心とした研究なのか、研究の規模、新しさなどから総合して判断しており、信頼できるものとなっています。

ジーンクエストでは、検査項目ごとのデータの信用性もみることができるようになっています。いくつか紹介すると

2型糖尿病についての信頼性は星4つで日本人を対象とした研究結果あり
ジーンクエスト

不眠症に関しての信頼性は星3つでアジア系集団での研究結果あり
ジーンクエスト

経済・政治の関心度に関しては星3つで、アジア系集団での研究結果はなし
ジーンクエスト

などなど。検査項目ごとにどの程度の研究がなされているのかを確認することができます

ジーンクエスト

遺伝子検査の信憑性ランキング

1位:MYCODE

もっとも信憑性があるのはMYCODEです。

日本人を対象とした研究の論文を中心として選んでいることや、信頼できる医科学研究機関によって検査が行われていることなど、かなり信憑性のある遺伝子検査サービスだと思います。

遺伝子検査の信憑性に不安があるのであれば、MYCODEを選んでおけば間違いはありません

遺伝子検査サービス「MYCODE」

2位:ジーンクエスト

ジーンクエストでは検査項目ごとに信頼性を表示してくれるため、どの項目をどの程度信用したら良いのかがわかりやすくなっているため安心できます

遺伝子解析は認証された場所でのみ行っているという点も非常に良いです。

また、ジーンクエストの代表が、遺伝子解析についての記事などによく出ている高橋 祥子さんであり、自分の遺伝子を分析する機関の人間が誰だかわかるというのも信頼できる点です。

ジーンクエスト

3位:ジーンライフ

国内シェアの高いジーンライフですが、遺伝子分析の信憑性についての情報が他の2つと比べて少なく感じました。

しかし、ジーンライフは国内シェアナンバーワンなので、みんなが使っているものであれば安心できるという方にはおすすめです。

また、検査項目が約360項目とかなり多く、値段も比較的安いため、とりあえず遺伝子検査を試していろいろな項目について知りたいという方にもいいかもしれません。

世界最多360項目を解析できる遺伝子検査キット [ GeneLife Genesis ]

まとめ:遺伝子検査の信憑性をそこまで疑う必要はない

ここまでの説明でわかっていただけたと思いますが、どの遺伝子検査サービスも、信憑性をあげるためにさまざまな努力をしています。

あくまで遺伝子検査は自分の遺伝子の特徴を知るためのものなので、これを受ければ自分の健康状態などをすべて知ることができるというわけではありません。

しかし、遺伝子検査受けて自分の傾向を知ることで、健康への対策ができたり、「自分のせいじゃなくてそういう遺伝子なんだ!」と気持ちを楽にすることができたりします。

そういった目的で使う分には、遺伝子検査は役にたたないものではないし、信憑性をそこまで疑う必要もないはずです。